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ペンティ・サマラッティが描くラフィット

ペンティ・サマラッティは、1950年ヘルシンキ生まれのフィンランド人写真家。アルティザン(職人)一家に生を受けます。祖父はスウェーデン出身の写真家ヒルドゥル・ラーション。サマラッティは早くから写真およびプリント技術に情熱を傾け始め、1971年には初の個展を開いています。写真家としての活動と並行して、ラハティ・アート・スクールや、後にはヘルシンキ芸術デザイン大学で教鞭を執ります。

25歳の時に初めて「フィンランド賞」を写真部門で受賞。その後も1979年、1992年、2009年と受賞に輝いています。

1991年には芸術教育助成金を受け、それを機会に教職を退き、作品制作に専念します。1990年代は彼にとってのキャリア転換期と言えます。世界中を旅して作品展示を行ない、1996年にはフランスにおける初の個展をフィンランド文化会館にて開いています。

ペンティ・サマラッティは、ルポルタージュ・フォトを制作する中で、写真が持つ「オブジェ・コンクレ(具体的オブジェ)」としての性質を特に意識した作品を生み出し、40冊を超す作品集またはポートフォリオを「Opus」シリーズとして出版しています。

普遍的な魅力を放ち、観る者を強く引き込むサマラッティ作品。エリック男爵は実に自然な成り行きで写真家をシャトー・ラフィット・ロートシルトへ招きました。ラフィット滞在中、サマラッティは、光と闇の交錯を巧みにとらえ、この地の美しさとエスプリを写真作品に収めています。