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中国・蓬莱(ペンライ)のドメーヌ, 2016年収穫レポート

これまでの意思決定が実を結びはじめる時

2016年ヴィンテージは、中国・蓬莱(ペンライ)における4度目の収穫となります。過去3回の収穫が実験段階だったのに対し、今回の収穫では、生理学的バランス、収量増加、そして顕著な品質向上が確認され、ドメーヌは重要なフェーズに入ったといえます。技術面において数多くの意思決定(品種/台木、栽培法、病害防除策、設備・器具選択など)をしてまいりましたが、それらの正当性が立証され、これまでの取り組みの成果がようやく実を結びはじめています。

これらの進歩を目の当たりにし、ドメーヌのチームスタッフはこの上ない達成感を味わっています。彼ら自身、日々研鑽を重ねており、精緻を極めた技術がブドウ畑の管理に生かされています。

絶好の雨、そして好天に恵まれた秋口が記憶に残るヴィンテージ

2016年ヴィンテージの特徴として、春の降水量の多さが挙げられます。早い時期に十分な降雨を記録し、ブドウは絶好の生育スタートを切ることができました。

その後は大きな弊害もなくいつもどおりの天候が続きました。8月の雨量は7月に比べて若干多かったとはいえ、総じて同地方では雨は短時間で止むものです。つまり、大雨が降る時は、通常短時間で多量の降雨を記録します。風によって雲は追いやられ、土とブドウ樹は乾かされ、その後すぐさま太陽が顔をのぞかせます。

今年の秋口は平年に比べて涼しかったとはいえ、とても素晴らしい天候に恵まれています。天候状況や病害に悩まされることなく、ブドウの熟度の進み具合にしたがって収穫を行なうことができました。

ブドウの衛生状態は十分に満足できるレベルで、2015年のさらに上をいく仕上がりです。収量の著しい増加(50 hL/ha)もこの上なく励みになりました。良好に保たれた生理学的バランス(夏季摘房はほぼ実施せず)、そして植物衛生リスクに対する有効な管理体制の構築(病害防除策、事前予防メソッド)による成果であると考えています。

中国国内のその他地域、特に厳しい天候(シーズン終盤の豪雨と雹・霰)に悩まされた寧夏回族自治区(中央北部)とは対照的に、蓬莱(ペンライ)および山東省は今年も運よく難を逃れたといえます。

収穫について

18ヘクタールのブドウ畑を9月23日から10月20日にかけて収穫しました。総労働日数は18日です。

作業スケジュールは以下のとおりです。

9月23日:メルロ、シラー
10月4日:マルスラン
10月5・9・10日:カベルネ・フラン
10月5日〜10月20日:カベルネ・ソーヴィニヨン(期間中、時おり中断を入れながら)

ブドウの熟度レベルをそろえて収穫することに努め、今年は作業ゾーンの細分化を行なっています。すべての区画において段階をおって二重に収穫作業を行ないました。入念な作業によって多数のロットに分け、もちろん蔵でも区分して保管し、それぞれの特性を生かしてワインに仕上げています。

畑で観測された高い熟度レベルについては、蔵での作業によって確証が得られています。

収量は著しく増加し、十分に満足のいく量のブドウが収穫できました。カベルネ・ソーヴィニヨンは栽培全体に占める比率が高くそもそも収量が多いのですが、この品種に関して特に顕著な収量増加が見られています。

11月9日には最後のタンクの液抜き作業を実施しています。一部のロットに関しては、ワインの一部あるいはすべてをポイヤックのドメーヌ樽工房製の樽に詰めています。
2017年初頭には総合的にテイスティングを行ない、各ロットの品質鑑定およびアッサンブラージュを決定する予定です。

醸造庫

建築工事はほぼ完了しており、完全な作業環境にて醸造を進めることができました。我々が望んだとおりの極めて機能的な設備です。

今後も生産量の増加が見込まれており、2017年には新たにステンレスタンク数基を追加予定です。今年収集されたブドウ樹の生態に関するデータに基づいて、ドメーヌの区画システム、そして今後さらに進めていく品質別セレクションに適合したサイズのタンクを選択する予定です。

同収穫レポートは、オリヴィエ・リショー(中国・蓬莱のドメーヌ技術責任者)およびオリヴィエ・トレゴアット(DBRラフィット、ボルドー以外のワイナリー担当テクニカルディレクター)が作成を担当しています。
2016年11月