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中国・蓬莱(ペンライ)のドメーヌ、2015年収穫レポート

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こだわり抜いたテロワールと植栽、その成果が現れたヴィンテージ

2015年、中国山東省・蓬莱にあるワイナリーでは3度目の収穫を迎えます。年を追うごとに、ブドウ畑が位置する地域の環境やその特性に関する理解を深めています。特にカベルネ・ソーヴィニヨンは現時点すでに傑出した仕上がりを見せています。日照および水はけ、いずれも申し分ない傾斜地に畑を選んだ我々の決断を含め、こだわり抜いた植栽がその成果を現しつつあります。

現地では、オリヴィエ・リショーが現場責任者としてチームの指揮を執っています。当ドメーヌの畑はテラス式段畑に整備され、通常以上に入念な手作業を必要とします。収穫に関しては、技術、ロジスティック、いずれにおいても段階的に改良が加えられています。

2015年は、比較的温暖な天候がヴィンテージの特徴となるでしょう。夏の雨は平年と比べると1ヶ月ほど時期をずらして降りましたが、それによるブドウ畑への影響は出ていません。寧夏回族自治区(中国中北部)では不安定な天候が続いたことで栽培管理が難しく手間取りましたが、蓬莱のある山東省ではより良質な収穫が得られたと言えるでしょう。

秋口は素晴らしい天候に恵まれ、収穫作業から蔵への搬入・選果作業まで、理想的ペースで進めることが出来ました。この収穫レポートが作成された10月25日までは、非常に暖かい天候が続いていましたが、その後は10度程度の冷え込みが観測されています。

 

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豊作の年、新醸造庫のお披露目

収穫は、現地の専属チームが近隣の村人たちの協力を得て手摘みで行なっています。

18ヘクタール(うち6ヘクタールが若株)の畑の収穫に掛かった日数は全8日。以下の流れで作業を進めました。

  • 9月24日:メルロ、シラー
  • 10月9日:マルスラン
  • 10月11日:カベルネ・フラン
  • 10月16日-21日:カベルネ・ソーヴィニヨン

収穫果実は素晴らしい熟度で、品質はもちろん、衛生状態も万全です。2014年と比べて収量も確実に高まり、生産管理の確かさが証明された結果です。

醗酵作業は、今期の収穫に合わせて完成した醸造庫を初めて使用し、最適な環境下で滞りなく進みました。

 

カベルネ・ソーヴィニヨンのポテンシャルを感じさせるワイン

生産環境(土壌、天候、植物防疫)に関する理解がさらに深まったことで、今年はワインの全体的な品質向上が得られています。昨年その将来性に期待がもたれたマルスランとカベルネ・ソーヴィニヨンは、今年はその品質の高さを実証するにいたりました。両品種から生まれるワインは濃縮感と複雑性が抜きん出ています。タンニンの織りからも将来性の高さが感じられます。特に2013年に植栽されたカベルネ・ソーヴィニヨンは、植物生育過程でもそのバランスの良さが際立っていましたが、醸造によってその魅力が存分に発揮されています。

その他の品種に関しても、よりしなやかで果実感豊かなそれぞれの特性が存分に発揮された仕上がりです。1月頭に試験的に行なわれるアッサンブラージュで、さらなる魅力が加味され花開くことでしょう。

優良ロットに関しては、フランスのドメーヌ樽工房で作製された樽(現在中国に向けて輸送中)を利用して育成を行なう予定です。

マロラクティック醗酵は11月中旬過ぎに完了しています。

今年で3回目のヴィンテージとなる中国産ワインですが、新たな自信作の誕生であり、我々の期待どおり、これからが実に楽しみなワインです。

 

収穫レポート作成:蓬莱担当テクニカルディレクター、オリヴィエ・リショーおよび DBR(ラフィット)フランス国外ワイナリー・テクニカルディレクター、エリック・コレール