「ふたつの文化、ふたつの一族、 
ふたつの品種の融合」

 

エリック・ド・ロートシルト男爵

歴史

技術提携の歴史

1999年、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)とカテナ家の間で、提携話が持ち上がりました。意気投合した両家は、フランスとアルゼンチン、ふたつの文化、そして、それぞれが特産とするふたつの品種、マルベックとカベルネ・ソーヴィニヨン、これらを融合させたワイン造りにすぐさま着手します。

3世代にわたりワイン造りを継承してきたカテナ家は、高い標高に位置するメンドーサのテロワールに関する知識とマルベックに注ぐ情熱を、上質のブドウ畑を探し出す作業に活かしました。一方、DBR(ラフィット)は、カベルネ・ソーヴィニヨンに関する長年培った技術と、上質ワインをブレンドするノウハウを提供しました。

両社は1999年から技術提携およびセレクションを開始し、2000年には「カロ」初ヴィンテージが誕生します。初回ヴィンテージの成功に後押しされ、2003年には「アマンカヤ」の生産を開始します。「アマンカヤ」は、「カロ」同様、アルゼンチンのアイデンティティとボルドーのスタイルとの絶妙な調和から生まれるワインです。その後、2010年から、ボデガス・カロでは、アルゼンチンの象徴とも評されるブドウ品種、マルベックのみを用いた「アルマ」を生産しています。

ボデガス・カロのセラーはメンドーサの中心部に位置し、2003年以降、「カロ・プロジェクト」のワイン生産基地となっています。育成庫を拡張すると同時に、醸造庫を外部に開けた設計に整備するため、歴史建造物と庭園の改築工事終了をもって、当初のプロジェクト完了となる予定です。

ブドウ畑

厳格緻密なセレクション

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ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)とカテナ家は、プロジェクト開始当初から、最良のブドウ畑の選抜に力を注いできました。マルベックとカベルネ・ソーヴィニヨンの融合により得られる効果を、より一層高める力を秘めた、最良の土壌を探すこと。

「カロ」に使用されるブドウは、ボデガス・カロのブドウ畑、あるいは、秀逸なマルベックおよびカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出すといわれる、メンドーサを代表する最上質テロワールで収穫されます。

使用されるテロワールは、以下の場所に位置しています。

– 「ファースト・ゾーン」:ルハン・デ・クージョおよびマイプー

この地域は「ファースト・ゾーン」と呼ばれ、メンドーサで初めてマルベックが植樹された地域です。アルゼンチン最上級品質のワインを生み出すテロワールとして知られます。ブドウ畑は800〜950メートルの標高に位置し、平均気温は8℃〜23℃を記録します。

– ウコ渓谷:チュヌヤン、チュプンガト、サン・カルロス

極めて高いポテンシャルを秘める地域で、メンドーサの南、約1時間の場所にあります。実に風光明媚な景観が広がり、ブドウ畑からは万年雪を見上げ、渓流が曲線を描きます。ブドウ畑は1000〜1600メートルの標高に位置し、平均気温は7℃〜22℃を記録します。

ワイナリーの経営管理および醸造は、フェルナンド・ブッシェーマが担っています。DBR(ラフィット)所有ボルドー地域外ワイナリー・テクニカルディレクター、オリヴィエ・トレゴアットが技術部門の統轄管理を行っています。

セラー

伝統のワイン育成

ボデガス・カロは、メンドーサ中心部に位置する蔵内で醸造を行なっています。蔵建物は1884年から1895年に建設され、現在では全改築が施されています。

収穫はカジェット(小箱)を使用した手摘みで、除梗機にかける前に選果台で選別にかけます。醸造は伝統法を用い、ルモンタージュおよびデレスタージュを行ない、マセラシオン(醸し)の日数は、品種およびヴィンテージによって異なります。ヴィンテージごと、オーク樽内で育成(カロ18ヶ月、アマンカヤ12ヶ月)します。育成に使用する樽は、DBR(ラフィット)の樽工房で作られたものです。9月、10月に行なう初回澱引きは、ロットの品質鑑定および最終的ブレンドを決定する重要なステップです。

マルベックは非常に果実香が高く、豊かさ表現と力強さがあります。カベルネからもたらされる骨格および高貴な風味との調和は絶妙です。両種には高い相互補完性があり、ふたつをブレンドすることで、高地のテロワールに特徴的な豊かさが加わり、複雑性が高まり、結果、卓越した長期熟成ポテンシャルが生まれます。

 

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